秦野市東海大学前駅の不動産会社松屋不動産二代目社長のつれづれ日記

営業マンって・・・寅さんに学ぶ現代の営業マン像

電話で月々９万円の話はできません。

とある営業マンからの電話。その会社とは４年近くの付き合いです。その会社が出展していたこと

もあり先日の東京ビッグサイトで行われたフェアにも行きましたが・・・

本日、お礼をかねて電話が来たところまでは良かったのですが、フェアで見た月々９万円の商品に

ついて話が始まりました。

話を聞くとそれで来店されるのはプラス５組くらいだそうです。（まぁそれも根拠のない数字だろうけど）

小さいながらも経営者の立場からすれば５組と考えて1組のお客様に対して18000円の

コストがかかるわけです。

ホームページなら500円なのに・・・

9万円ですから利益を出すにはこの街の市場を考えると2.5組～４組ご成約いただいて

やっとペイする形です。

かといってそれを導入したがためにお客様に負担をかけるというのは私の考えではありえません。

そしてあ～言えばこういうの一昔前の営業トークがえんえんと続く中、私は

『〇〇クン、それでは、これからもぜったいに売れないね』

私もサラリーマン時代を含めて営業マンは20年以上やっております。

いろいろな営業マンとの方とのお付き合いもあるし、一時はナンバーワンにもなった私です。

彼は電話をして3秒後には致命的なミスを犯しました。

1.電話した先の都合を聞かない。不動産会社にとって金曜日は土曜日、日曜日の準備で特に

  夕方は忙しい

2.商品の説明や、私が言ったことに対する反論（営業トークで言うyes but 方式）ばかりで

　私が今、何を求めているかを一切、聞かずに売りたいものを押し付けているだけ

3.入社して4か月の新人営業マンが経営者に対して月々9万円、年間108万円、3年間で324

万円もかかるものを電話だけで済ましている。 きっと脈があればそこから訪問なのでしょう。

4.実際に違う商品を4年間使っているユーザーなのに、あくまでもそういった気遣いがない

　会話から感じる自社の利益の追求

5.とにかく説得口調。ハートがないなどなど数をあげればきりがありませんが・・・

先日、柴又へ行きました。そうあの映画『男はつらいよ』の舞台になったあの町です。

僕は映画『男はつらいよ』の寅次郎が大好きですべての作品を各作品を最低３回以上観ています。

今の時代、インターネットやソーシャルネットワークやメールなどさまざまな手段で連絡が取れる

時代となりました。

ですが大事なことはやはり対人関係になっては会うということがとても大事に思います。

ですから一度会って3分も話していないのに電話で済まそうなんていうのは、

少なからず私の思考回路の中ではありません。

私もサラリーマン時代は車で5時間以内でしたら茨城県だろうが千葉県や静岡県だろうが

まずはお会いして膝を交えてお話をしたものです。だって何千万円の不動産売買の話ですからね。

※歴代のマドンナの中ではやはり圧倒的に浅丘ルリ子さんが演じた リリーが一番好きです。

 その中で寅次郎は

『いいかあ、人間、額に汗して、油にまみれて、地道に暮らさなきゃいけねえ。

そこに早く気がつかなきゃいけねえんだ。』

『働くってのは、博みたいに女房のため子供のために額に汗して、真黒な手

して働く人達のことをいうんだよ。』

人間臭く、こと人の立場にたって物事を考えていた寅さんだからこそ、気まぐれだろうが、音信不通

であろうが自分勝手なところがあろうが皆に愛されていたのではないでしょうか！？

なにも企業が利益を求めるのは悪いとは言いません。利益がないと企業の存続はできませんから。

ですが企業はお客様が困っていること、悩んでいることを商品なりサービスで解決するものだと考え

ます。

今回のことは今一度、自分でも確認の意味で反面教師としたいものです。

『見るのは自社の利益ではなく、常にお客様を向いて』

長野県の中央タクシー様が実践されているお客様が先、利益は後

好きな言葉です。

まぁ何度考えても月々9万円、年間100万以上の話を電話だけで済まそうなんて甘いね。

更新日時 ： 2014年06月07日 | この記事へのリンク ：